_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ ウィークリー☆コスモピア Weekly CosmoPier 第61号 2006年2月7日 (毎週火曜日発行[祝休]) 発行:コスモピア株式会社 _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/     ●○● 今週の目次 ●○●   ・新刊ニュース   ・著者インタビュー     『リーダーの英語』鶴田知佳子先生(東京外国語大学)   ・新刊配信メルマガ「まりあさんとやさしい英語で読むミステリ」    のお知らせ   ・新企画「ペーパーバック12カ月」ニュース ・英語になりにくい日本語、日本語になりにくい英語    (by クリストファー・ベルトン)   ・今週の営業部  ・メルマガ『同時通訳の現場から:ツル先生のとっておき表現』より   ・アルバイト募集 -------------------------------------------------------------------- ◆◇◆  著者インタビュー   『リーダーの英語』    鶴田知佳子先生(東京外国語大学)   ◆◇◆ (1)まず、自己紹介を。  鶴田知佳子です。東京外国語大学で通訳を教えています。現役の会議通訳 者、放送通訳者でもあります。ちょうど、今年のブッシュ大統領一般教書演 説の同時通訳を終えたところです。同時通訳は知的に刺激を受ける面白さに 満ちていますが、常にどこまで話者のいわんとすることを正確に伝えること ができるか、への挑戦です。終わるたびに反省することしきり。そのいった んは、「同時通訳の現場から」のメルマガ、また私の通訳日誌でもご紹介し ているとおりです。 (2)本書の中で読者に一番訴えたかったポイントは?  スピーチのもつ力です。ひとつのスピーチが歴史を変えた、ということも あります。それぞれの人が自分の個性をにじませながら、どのように聴衆と コミュニケーションをはかっていくのか、それぞれの場面ごとに味わってい ただけたらと思います。そのほか、ユーモアを盛り込むことを忘れずに、話 し方に工夫をするといったことでのスピーチの楽しさも感じて頂けたらと思 います。 (3)鶴田先生ご自身が本書の中で一番気に入っているスピーチは?  バーバラ・ブッシュ夫人のウェルズリー大学卒業式でのスピーチです。こ のスピーチは、ほかのスピーチの教科書にも多くとりあげられていますが、 夫人の暖かい人柄がじんと伝わってきます。ユーモアにもあふれています。 人生は楽しいものだ、自分のやりたいことをなしとげることこそが大事、と いうのは卒業していく女子学生に対する最高のはなむけの言葉です。 (4)先生が英語力をつけたいという学生に最もお勧めしている学習法は?  学習法というわけではないですが、目標を決めて学習をするのがいちばん だと思います。よく「英語がうまくなりたいんですが、どうしたらいいでし ょう?」という相談を受けますが、なにごともそうであるように、何をした いのかが先にあってその目標に向かっていくという姿勢が大事だと思います。 たとえば、日常会話ができるようになりたい、というのであれば、実際に自 分でこういう場面でこういう話をしたい、という想定をして話す練習をして みることです。  ベッカムがあるテレビのインタビューで答えた印象的な言葉ですが、どう やったらサッカーがうまくなるか、の答えは「練習、練習」でした。スポー ツでも楽器の演奏でもそうだと思いますが、実力は反復練習の結果、鍛えら れ身につきます。しかし、その反復練習ができるか、できないかで実力がつ くかつかないか、が決まります。反復練習を本当にやり抜きたいという意欲 をもてるのは、目標があるから、つらいばかりでなく楽しいと思いながら勉 強できるのも、「あの山に登りたい」という目標があるからだと思います。 上れたときの喜びは格別です。  通訳の仕事の上でもよくいうことなのですが、知力、気力、体力が必要で す。心身共に健康でないといい仕事はできませんが、知力を支えるのがやり 抜こうという気力、気力を支えるのが体力でしょう。私はよく「どうしてそ んなに元気なんですか」という質問を受けるのですが(笑)、やりたいこと があるからでしょう。やりたいことをするには、知力(能力)もさることな がら気力と体力が必要ですね。  そういえば、このまえ、「同時通訳の現場から」のメルマガでもとりあげ ましたが、この本に登場する人たちはみな、drive やる気をもった人たち、 という共通項がありましたね。  そうそう、もう一言。これを達成したいという目標を目指して「山に登る」 前に自分がいま、どのあたりまで上っているのか、という正確な自己評価を 忘れずに。 (5)いま、アメリカの政治・経済で一番ホットな話題は?  これからむかえる中間選挙で、果たして共和党が議会の過半数を維持でき るのかが争点でしょう。下院では維持するのは難しいかも知れない、といわ れています。ひとつ、ワシントンを大きくゆるがしているのが「エイブラモ フ・スキャンダル」といわれるスキャンダルです。ひらたくいうと大物ロビ イストがあちこちに資金を渡しているのですが、その中には共和党だけでな くて民主党の大物も含まれています。イラクの戦争、テロとの戦いも引き続 き大きな問題ですが、これからは政界では中間選挙がいちばん大きな話題で す。  一方経済面では、このスピーチにも登場しますが、18年半のFRB議長の 座を退いた「マエストロ」グリーンスパン氏のあとを受けて、バーナンキ新 議長の手腕が大きな注目の的です。 ◆◇◆  新刊ニュース   ◆◇◆ ◆ 発売開始  スピーチの達人に学べ! アメリカ VS イギリス 『リーダーの英語』        鶴田知佳子 柴田真一 共著        本体価格2000円+税 日本人と欧米人との間に存在する「パブリック・スピーキング」  の大きな壁。どうすれば人を説得し、動かすことができるのか。  その技を英米のリーダーたちの名スピーチから学ぶ。  http://www.cosmopier.com/shuppan/eigo/leader.html -------------------------------------------------------------------- ◆◇◆  新サイトのお知らせ   ◆◇◆  ★コスモピアのポッドキャストサイトがオープンしました!  → http://www.cosmopier.com/podcast/   新刊をめぐる話題を中心に、コスモピアの最新情報を音声でお届けし  ています。   第1回から7回にわたって、「リーダーの英語」を特集。鶴田先生と柴  田さんの楽しいトークを聞くことができますよ。もちろん英語学習にも、  役立つ内容になる予定です。   PC上で聞くこともできますが、iPodをお持ちの方は、ぜひiPodに入れて  聞いてみてください。音声を聞いているときに中央の「選択ボタン」を2  回押すと、内容にまつわるテキストを表示することが可能です。 -------------------------------------------------------------------- ◆◇◆  新刊配信メルマガ  「まりあさんとやさしい英語で読むミステリ」  のお知らせ                ◆◇◆  ******************************  まりあさんと  やさしい英語で読むミステリ  ******************************  ★先週より、毎週月曜日発行の新しいメルマガが配信されています。   ミステリは好きだけど、いきなり本格的なものはちょっと……という  人必見! やさしいものを読みながら1年後には、ペーパーバック読破  を目指します。   第2回目を、ちょっとのぞいてみましょう。  ◆今週の本のご紹介◆   先週、ちょっと絵本ミステリを覗いてみましたが、今週から腰を据えて  読むシリーズ物のご紹介を始めます。   シリーズ物は、登場人物・舞台設定が同じで、いろいろな事件が起きま  すから、巻を追って読むのが楽になり、同じ単語が何度も出てきて、知ら  ないものがあってもやがて分かってくる利点があります。また短いお話を  何冊も続けて読んでいくことで、長さに対する耐久力(これかなり読書力  にとって重要です)がついてゆきます。   やさしいシリーズ物の一押しは、Cynthia Rylant(シンシア・ライラン  ト)作品の『The High-Rise Private Eyes』シリーズ。   高層ビル街の中心部にある、High-Rise(ハイライズ)探偵社にいる、  うさぎのBunny(バニー♀)と、あらいぐまのJack(ジャック♂)が事件  を解決する、全7巻の動物探偵シリーズで登場人物は全て動物です。   このシリーズ、いつも最初はジャックとバニーの掛け合いから始まり、  そこが楽しいんです。  --1P--  Bunny liked brussels sprouts  and cheese for breakfast  every morning.  "Yuck," said Jack.  "It's delicious. Try some."  said Bunny.  --2P--  "Just the chees," said Jack.  "Have a brussels sprout,"said Bunny.  "No," said Jack.  "Just a teeny one,"said Bunny.  "NO!" said Jack.  といったあんばいで、まだまだ続き、そのあと依頼人が来ます。   お母さんが子どもの朝食にbrussels sproutsを出せば、きっとこの会話  の流れになることでしょう。なんとも微笑ましい。   メルマガのサンプルは、下記から入って読むことができます。  まりあさんの自己紹介もありますよ。  http://e-teststation.com/mailmag.php -------------------------------------------------------------------- ◆◇◆  「ペーパーバック12カ月」ニュース     ◆◇◆  『ベルトンさんと読むペーパーバック12カ月』のサイトでは、先月の課題  図書、Rita Heyworth and the Shawshank Redemption(映画『ショーシャ  ンクの空に』の原作)のQ&Aを途中までアップしました。 http://e-teststation.com/bpb/   ちょっと、ちょっと! 油断していたらもう2月! 第4回のペーパー  バックDiana Wynne Jonesの『Howl's Moving Castle』が始まってしまい  ました。このメーリングリストの参加者のみなさんは、ところどころで壁  にぶちあたることはあっても、Q&Aや仲間との意見交換をしながら楽しく  読み進んでいることは間違いありません。そして、リーダーのベルトンさ  んの日本語にも、気がつけばさらに磨きがかかったようなかんじがします。  そこできょうは、励みになるベルトンさんの  「大人だって大丈夫。自然に語学は身につきます」術:  Q1: 日本語を身につけるうえでの苦労は?   相手によっての言葉使いですね。女性言葉や敬語などの違いにかなり  参りましたね。せっかく覚えたと思っても、「それ言っちゃ駄目だよ」  や「男はその言葉を使わないよ」などのひとことで、何回も「どうした  らいいんだ」と悩みました。あとは、代名詞の多さですね。  Q2: ベルトンさんの日本語のうまさは天性の才能?   とんでもない! いちばん手抜きの、簡単で誰でも経験のある自然な  覚え方です。みなさんだって赤ちゃんの時に、辞書やテキストを乳母車  の中に詰め込んで日本語を覚えたわかでもないと思いますよ。   外国人の仲間で日本語のペラペラの人は大勢いますが、学校に通って  勉強した人はほとんどなし。全員と言ってもいいほど、子供と同じよう  に自然に覚えただけです。大したことでも、珍しい事でもなんでもない  ことなんです。大人だって、子供と同じようにものを覚えることができ  ますよ。   以上、地震で自宅が東京方面へ約5.6メートル移動したような気がする  ベルトンさんの語学の自然身につけ方でした。     それでは、今月から始まった、Diana Wynne Jonesの『Howl's Moving  Castle』のQ&Aをちょっとだけご紹介。  ◆Q&A◆  43ページ 'He's got both feet in the grave and I've only got one' Q: 何のたとえなのかわかりませんでした。 A: これはちょっとしたダジャレです。to have one foot in the grave    を直訳すると、「片足はお墓に入っている」ですが、「もう長くはな い」というようなニュアンスのあるイディオムです。(「死」に近い    状態です)。to have both feet in the graveというイディオムは実 際はありませんが、両足になると、「完全死んでいる」といことがわ    かります。ここでは、Sophieは独り言で「彼(頭蓋)の両足はお墓に    入ってるけど、私はまだ片足だけ」、つまり「私の勝利だ!」という    ダジャレになるわけです。  「ペーパーバック12カ月」は、メーリングリストの利点を生かし、課題書  籍の質問や感想・意見を交わしながら、さまざまジャンルのペーパーバッ  クを1年間で約12冊読もう!という10月から始まった企画です。  3月には "Murder on the Orient Express"『オリエント急行殺人事件』  4月、5月には2カ月かけて、映画封切り時期を挟み、"The Da Vinci Code"『ダ・ヴィンチ・コード』を読む予定です。  お申し込みは、http://e-teststation.com/bpb/  または、http://www.cosmopier.com/event/index.html#mlをご覧になって、  editorial@cosmopier.comまで。 ******************************************************************** 「ベルトンさんと読む Harry Potter and the Half-Blood Prince」 メールマガジン(毎週金曜日発行)は引き続き発行中。  ≪ご購読の登録はこちらからどうぞ≫   → http://www.e-teststation.com/   ◆◇Enjoy Harry Potter in English◆◇  コスモピアの「ハリー・ポッター」専門ページです。  http://www.e-teststation.com/hp/ -------------------------------------------------------------------- ◆◇◆  英語になりにくい日本語、日本語になりにくい英語                (by クリストファー・ベルトン)            ◆◇◆    ◆◇ すごい (3)  怒った様子の「すごい」:すごい顔つき  状況例:ジョンとケイコが朝食を食べていると、騒々しい物音が聞こえ  てきました。隣で夫婦げんかをしているのです。やがてふたりは庭に出  てきたらしく、大声が聞こえてきました。窓からこっそりと様子をうか  がったケイコは、「奥さんは、すごい顔つきでご主人を睨んでいたわ」  とジョンに報告しました。  ・She looks furious. 彼女の顔ったらすさまじいの  ・She looks incredibly angry.    彼女、信じられないぐらい怒ってるみたい  ・She is blowing her top. 彼女ったらもうかんかん  ・She has gone ballistic. 彼女、完全に頭にきたみたい  note: ここでは副詞を使うわけにはいきません。たとえば、amazing  faceなどいってしまうとポジティブな表現なので、この状況には合わ  なくなってしまいます。ここではanger、fury、rageなどの語を用いな  がら、もう少しくわしく状況を説明する必要があります。また、「顔を  真っ赤にして怒っている」には、She is bright red with rage. と表  現することもできます。  もっと知りたい人は、  『この日本語、英語ではこう言うの。』   クリストファー・ベルトン 著 渡辺順子 訳   本体価格1400円+税  をどうぞ。 ********************************************************************  この日本語、どういう英語になるの? この英語、どういうニュアンス  なの? と日頃、疑問に思っていることばをベルトンさんに聞いてみま  しょう。あなたの疑問が、このコーナーを作ります!  お名前、ご住所を明記の上、質問をお寄せ下さい。  採用分には、薄謝を差し上げます。  suject:ベルトンさんに聞いてみよう  editorial@cosmopier.com (担当:濱崎)  みなさまのご応募をお待ちしています。 -------------------------------------------------------------------- ○●今週の営業部●○   きょうはもう降らないんじゃないかと思っていたら、営業部のCh氏が、   「いや、絶対に降ります」と自信満々に断言したとおり、本当に雪が   降った。彼が「この本は絶対に売れます!」といえば、きっと売れ   る。その反対は絶対に禁句。 --------------------------------------------------------------------  ◆◇◆  毎週、水曜日に配信している鶴田知佳子先生のメルマガ  「 同時通訳の現場から:ツル先生のとっておき表現」                         ◆◇◆       今週の表現は、smell blood ********************************************************************   2月1日(アメリカ時間1月31日)ブッシュ大統領の5回目の一般教書演説の  同時通訳をする機会を得ました。「リーダーの英語」をお読みいただいた  方々にはお詫びしなくてはならないことが……ブッシュ大統領、今年はネ  クタイが赤ではなかったです。グレーに近い青いネクタイでした。チェイ  ニー副大統領はじめ側近はたいていが赤のネクタイでしたけどね。   相変わらずブッシュ節とでもいうべきdemocracy, freedom が多く使わ  れ、アメリカは世界のリーダーであり続けねばならない、とleader もし  くはlead という言葉も少なからず登場しました。演説が終わった直後の  CNNにでていた評論家数人のコメントでは、Washington jargon というべき  competitiveness 競争力、isolationism 孤立主義、protectionism 保護  主義 というのが多用されていて、あまり親近感をもてないスピーチだっ  た、全体としてdrowsy (活気がない) low key (ぱっとしない)という評  価でしたが、それはどちらかというと、民主党よりのメンバーが多く揃っ  ていたからでもあったでしょう。  そこででてきたちょっと物騒な発言がThe Democrats smell blood.  続きは、明日、配信のメルマガで。  ≪ご購読の登録はこちらからどうぞ≫   → http://www.e-teststation.com/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 続きは、ぜひご購読の上、お読みください。     上記の目次の項目は例であり、     毎回、上記のとおりのコンテンツがすべて     掲載されているわけではありません。     ご承知おきくださいますようお願いいたします。 --------------------------------------------------------------------